日建新聞“日本グランデ 首都圏のマンション市場に参入 「グランファーレ」シリーズを展開”の記事掲載

2007年7月25日

 

 日本グランデ㈱(本社・札幌、平野雅博社長)はさきごろ、分譲マンション販売の首都圏進出を発表した。外断熱工法など北海道の特色や、同社がこれまでに培ってきたノウハウを生かし、分譲マンション激戦区である東京、千葉、神奈川の1都3県で3年後をめどに年間400戸の販売を目指す構えだ。
 日本グランデは2003年に設立。札幌市内を中心に、人に優しい、生活に優しい、環境に優しい、未来に優しいを基本コンセプトとした自社ブランドの「グランファーレ」シリーズを展開。2006年に完成した「グランファーレFOREST北16条」では、おサイフケータイやICカードキーで施錠・開錠が可能な「FeliCa非接触IC電子錠システム」を全国に先駆けて導入、また、天然温泉の設置、入居者が自由に間取りを選べる『こだわり』を重視するなど他社との差別化を図り、会社設立以来、販売戸数を順調に伸ばしている。昨年の札幌市内分譲マンション販売ランキング(㈱明田総合研究所調べ)では146戸で9位にランクインしている。
 分譲マンション建設が好調に推移し、道外から多くのマンションデベロッパーが参入する札幌だが、道内のマンションデベロッパーが首都圏市場に参入するのは極めて珍しいケースといえる。
 今回の首都圏進出について、平野社長は「会社設立当初から首都圏進出は視野に入れていた。札幌のマンション市場が年間4000戸に対して、首都圏は8万戸とケタ違いの大きな市場がある」と市場の可能性を指摘し、「北海道の特色があり、当社がこれまでに培ってきたノウハウを生かした物件を提供していきたい」と強調する。
 北海道の特色のひとつにヒートアイランド現象による夏の猛暑対策をして外断熱工法を検討。外断熱工法は躯体の長寿命化や室内環境の向上、省エネルギー化といったメリットがあり、道内では公共物件などで数多くの実績があるものの、コスト面の問題など民間物件での採用は頭打ち状態にある。「首都圏では価格より価値観のあるものが支持されるため、今後、夏の猛暑対策としての外断熱工法が定着する可能性が高い」。
 東京、千葉、埼玉、神奈川の1都3県で、自社ブランドの「グランファーレ」シリーズを展開する。
 来月には東京都内に支店を開設、本格的な営業開始は10月ごろになる予定。当初は土地仕入れ担当者など3名程度を配置し、営業体制については市場の動向を見ながら検討していく。