北海道建設新聞“ゲオグループが分譲MS事業へ進出 1棟目を札幌市豊平区に計画 総合プロデュースは日本グランデ”の記事掲載

2005年6月14日

 

 ビデオや音楽ソフトなどのレンタル・販売を全国展開するゲオ(本社・愛知県春日井市)グループが、道内で分譲マンション事業に進出することが13日、分かった。1棟目は札幌市豊平区に自社店舗を併設した延べ約1万平方㍍を計画。同社では「今後も立地条件次第でマンション開発を展開していく」意向だ。設計や販売代理などを含めた総合プロデュースは日本グランデ(本社・札幌、平野雅博社長)が担当、今後も道内での事業は同社が総合プロデュースを手掛けるという。
 事業主体は、ゲオグループで不動産事業を担うゲオエステート(名古屋市千種区今池1の5の10、石川英樹社長)。2年ほど前からマンション事業に進出しており、千葉や仙台、金沢などで販売実績を持つ。
 本道初となるマンションは、札幌市豊平区月寒中央通10の443の2に計画する仮称・月寒中央通プロジェクト。規模は基本設計段階でRC造、地下1地上14階、延べ9842平方㍍。1、2階にゲオの店舗が入り、2階の一部と3階以上の上層階に3LDK、4LDK合わせて61戸をほぼ南向きに配置する。エレベーターは2基設置。
 建設地はゲオ月寒店があった場所で、札幌市営地下鉄東豊線月寒中央駅から徒歩3分と好条件に位置。敷地面積は2076平方㍍。今後、施工業者を決め、来年末の完成を目指す。
 ゲオグループはビデオ、DVD、CD、ゲームソフト、書籍などの販売、レンタル、リサイクルなどの店舗を713店持ち、コンピューターソフトやコンテンツの企画・製作・販売なども展開している。
 ゲオと子会社15社の売上高は、2005年3月期で前期比26.0%増の1511億円を上げ、経常利益も同13.2%増の47億円と過去最高を記録。本道では2002年10月に家電量販店「そうご電気」を吸収したゲオイエスが直営のゲオショップ88店舗のほか、通信ショップなど39店舗を展開している。