日建新聞“高セキュリティー化を実現”の記事掲載

2005年10月25日

 

日本グランデ グランファーレFOREST北16条 ICチップ内蔵携帯電話で施錠・開錠 道内初、分譲マンションに採用

 マンションプロデュースのトータルデベロッパーである日本グランデ㈱(本社、札幌・平野雅博社長)はこのほど、非接触型ICチップ「FeliCa(フェリカ)」を内蔵した携帯電話が鍵になる分譲マンションを札幌市内に建設中だ。この方式を採用したマンションは道内で初。鍵の複製も困難なことから、高いセキュリティー性が確保される。
 同社では、ユーザーのニーズが販売価格などから高度なセキュリティー性にシフトしていることに加え、「FeliCa」が電子マネーや会員証など幅広い分野でも利用されている点に注目。さらに、マンションの高セキュリティー化と様々なアプリケーションサービスの同時提供も可能になることから、他社との差別化に繋がると判断。導入を決定した。  導入する分譲マンションは、「グランファーレFOREST北16条」(札幌市東区北16東3)。RC造地上14階建て、総戸数25戸の規模。マンションの購入者には、「FeliCa」内蔵の携帯電話に鍵となるソフトを入力。対応する携帯を持っていない人には、FeliCaカードを発行して対応する。
 このマンションでは、IC内蔵の携帯電話を専用のカードリーダーにかざすだけで、エントランス、住戸玄関、エレベーターの3カ所の施錠・開錠が可能で、外出先からの施錠や風呂のお湯張りといった機能も盛り込んでいる。さらに防犯性能も向上させようと、来客時には、室内インターホンの操作により、訪問先に指定された階以外ではエレベーターから降りることができないシステムとなっている。
 昨今、小さな子供が犯罪被害者となる事件が多発していることを受け、入居者にとっては、家族の安全確保も関心事の一つ。そこで同マンションでは、子供や家族の帰宅時に集合玄関でIDを読み取り、携帯に「帰宅メール」を送信する機能を持たせ、入居者の安心・安全な暮らしをサポートする。
 同マンションの特長は、高いセキュリティー性だけではない。水廻り以外は間取りを自由にプランニングできる他、フローリングや建具、バスルームタイルなどのカラーコーディネートも可能にしており、入居者とともに「創る」という要素もふんだんに取り入れた。
 工事は、10月上旬に着工したばかり。来年の11月の竣工を目指し、建設が進められている。  日本グランデでは、今後もセキュリティーを重視したマンション企画を力に入れていきたいとしている。